2013年03月22日

【印鑑・デザイン物語】(その3)


【印鑑・デザイン物語】(その3)

江戸時代に現在の印鑑社会の原型が確立される!


※徳川歴代将軍の印影


日本における印鑑の使用は、江戸時代に定着して一般民衆の生活まで

深く根を下ろしました。

戦乱を経て泰平の世が訪れると、行政が細やかに整備され、商業が発達

するにつれて、印鑑は庶民にまで普及していきます。


江戸時代初期の印鑑は、角形印が最も多く、次いで楕円印のものでした。

円形の印鑑は比較的少なかった様です。

そして色々な地域の文書には農民の印影が多く見られるようになります。

この時代に印章業者の存在はなく農民たちは自身ではんこを作っていました。







徳川幕府が産業の発展と民衆の安定に力を注いだ結果、町人商業階級が

経済活動を自ら活性化させたために、商取引、貸し証文、個人の保証に至る

まであらゆる証書書類に印鑑が用いられました。


実印を届け出て、印鑑登録をするという形式が登場したのも江戸時代でした。


このように徳川の時代には、町民が経済の力を持ったことに伴い、町民と

武士との契約事や約束事で頻繁にハンコが使われるようになっていました。


それまで権力の象徴として使われてきたハンコが、広く一般庶民にも私印と

して使われるようになっていたのでした。







しかし、武士とは違い民衆には、朱印を使うことは許されていませんでした。

一般民衆に許されたのは黒印の使用で、この当時すでに町民、農民は印鑑

使用の義務が生まれて農民は村の長、また町役人に届ける義務もありました。


実際の彫刻文字は、「福」、「宝」、「栄」など家の繁栄や富、幸福に関する

文字を使用しており、家運を左右するという、現代の「印相」観念に関連する

様な印鑑を作っていたという記録も残っています。



届けた印鑑は必要に応じて照合できるように印鑑帳がすでに作製されており、

届けた印鑑は実印と呼ばれ、重要な文章に使用され、日常的には一般に裏印が

使われていたことが記されています。

このように日本での一般的な印鑑の使用は、江戸時代からの始まりが認められます。



江戸時代が終わる頃になって「判子屋」、「印判師」と呼ばれる人たちが現れ、

はんこの形状、実名を彫刻する現代の印章に非常に近い所謂、「印鑑」が

出来てきたとみられます。



※江戸時代のはんこ職人



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Posted by デザインはんこ at 17:00│Comments(0)情報
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