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2017年01月10日

12月度 読書感想文

【2016 読書感想文 32/50】



----- 人はどんな時にしゃべらずには いられないか? -----

欲しかった車を買った時、宝くじに当たった時、あこがれていた女性とデートした時、
友達が誰かと付き合っていることを、自分だけが知っている時・・・・・。
このような時、人は得てして黙っていることにガマン出来ず、誰かれ構わずにしゃべってしまいたくなる傾向があります。

しゃべりたくなる感情の引き金には不幸、災難、スキャンダルなどのほか、苦難・困難の崖っぷちからの逆転ホームランの様な快進撃など、企業に語り継がれている神話があげられます。
自社の商品やサービスの表面的な事を伝えるのではなく、語り継がれてきた神話を
深く語ることで相手方の心に染み込み、それが口コミとして広がります。

より有効に口コミを拡散させるために、話題となる商品や話される場所、きっかけ、メッセージなどを磨き上げていき、具体的なツールの活用などで口コミを伝染させていくことが可能で、日ごろからそのような活動も欠かせないでしょう。


口コミ伝染病 ---お客がお客を連れてくる実践プログラム---
神田昌典
フォレスト出版




【2016 読書感想文 33/50】




----- 何のために働くのか! 自分の会社の存在意義は何なのか! -----

およそ半世紀に渡り、最大63%を超えるキリンビールのトップシェアをアサヒビールがスーパードライで逆転したのは良く知られた話です。
キリンビールは、「品質本位」、「お客様本位」を追求し、最高のビールづくりを理念に掲げていましたが、1954年(昭和29年)に国内シェア1位になり、その後は売れ過ぎて困ってしまい、役所以上の役所とまでいわれ、官僚主義、形式主義、実行より手続き、現場より会議、といった風土だったと言われています。

スーパードライの出現で永年トップシェアを守ってきたキリンビールは、背後に迫ってくるアサヒビールに脅威を感じていた当時、著者は国内でも最も売上が悪かった四国の高知支店に支店長として赴任。その高知で自ら排水の陣を切って、支店の12名のスタッフ全員に発破をかけ、地元高知の県民性を考慮しながら、ありとあらゆる術を利かせてキリンビールを地元に根付かせていく。

その結果、高知県では何とかトップシェアを取り戻すが、それとは裏腹に全国レベルでアサヒビールにトップシェアを奪還されてしまう。
その後、この高知で培った戦術で四国全県、東海、そして営業本部長として全国の
キリンビールの営業そのものをテコ入れして、見事に2010年にトップシェアの座を
奪い返す。

この大逆転劇の立役者は、ビールシェアが最大6割を超え、猛烈な営業は必要なく、役所的な社風の中でいかにして社員一人ひとりを奮い立たせたのか!
本書は特に売上の減少で悩む経営者にお奨めで、ネット社会が優先する現在の人との接し方も深く学べる一冊だ。


キリンビール高知支店の奇跡 ---勝利の法則は現場で拾え---
田村 潤 元キリンビール株式会社 代表取締役副社長
講談社+α新書  


Posted by デザインはんこ at 12:14Comments(0)情報